お仕事柄、主にWebで発表されているマンガを大量に読んで、独断と偏見で紹介記事を書くお仕事をしているわけなのだけど、ちょっと気になるブログエントリーを拝読したので簡単にメモしておこうと思う。 kangaegotochu.hatenablog.com 自分が紹介記事を書く際…
『むこうのくに』 「いつもの君と同じで良いじゃない」 「いつもの俺」 「つまり、ありったけ、ってこと」 これは、『ゴブリンスレイヤー』第10巻の、牛飼娘とゴブスレさんとのやりとりの一節。女神官が巻き込まれたトラブルに、「手を貸してやりたいけれど…
二階堂幸さんのことは、Twitterで公開されていた『雨と君と』ではじめて認識した。スケッチブックを手にしたタヌキが女性に拾われる話なのだけど、彼女たちが「芸達者なワンちゃん」として扱っていて、いろいろおかしいのだけど、空気感が独特で惹き込まれた…
ざっぽん先生の『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』(以下『真の仲間』)について、以前に単なる「追放系」に留まらない正統派ファンタジーだと強調したことがあったのだけど、最新巻の7巻で、…
表紙がオシャレで気になっていたタカノンノさんの『ショートショートショートさん』。2巻が刊行されたこともあって一気に読んだ。 一読して思ったのは、「これはマンガの面白さ」だということ。例えば1巻の最初のコマが、目を両手を使って広げてコンタクトを…
去年の今ぐらいの時期に、ストレスで心身のバランスを崩して失声症になった。喉元にまで言葉が出かかって、そこから息が詰まるような感覚になって、言葉が出てこない。とても慌てたし、「もう声が出ないのかもしれない」と脳裏をよぎりもした。今から思うと…
(C) 2020 「泣きたい私は猫をかぶる」製作委員会 Netflixで配信されている長編アニメ『泣きたい私は猫をかぶる』は、もともと2020年6月に劇場公開される予定だったものが、新型コロナウイルスの自粛を受けて配信という選択になった。このことについては既に…
ネットメディアでお仕事をしている関係で、さまざまな漫画家さんがTwitterなどにアップされている作品を紹介させて頂いている。その度にユーザーの琴線に触れるような話を描くことができていて、みなさんの事を「すごいなぁ」と思うわけなのだけど、その中で…
10代の頃に、カメラが趣味の一つだった自分にとって、「撮影する」という行為は「作品」を生み出すことだった。さまざまな理由(主に金銭面)でそれをお仕事にする道は捨てたのだけど、廻り廻って今Webメディアでライターをしている私は、時として写真を撮る…
撮影:GION ネットメディアでの売文業をしていると、「かわいい」という言葉をどうしても多用してしまいがちになる。特に、タイトルだと「○○可愛い」みたいな表現にバリエーションを加えることもできて、非常に便利でもある。実際に、SNSでは「かわいい」が…
あまりこれまでは明言したことはなかったもしれないが、ギャラリーを開くのが自分の夢。できれば10年以内にパセリビルを建てることができるのがベストなのだけれど、そこまで行けるかどうかは、社会情勢にも左右されるので、コツコツとやっていこうと思って…
(C)暁佳奈/京都アニメーション 本来ならば、4月24日に『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が公開されているはずだったが、新型コロナの緊急事態宣言下で延期になってしまった。が、少なくとも私にとっての「愛」とは「いつまでも待てる」もののこ…
海野つなみ先生の作品は、大ヒット作となった『逃げるは恥だが役に立つ』はもちろん大好きだし、初期作の『デイジー・ラック』も思い出深いし、『小煌女』や『後宮』もいつ読んでもなんだか胸が一杯になるシーンがある。だが、一番を選ぶならばやはり『回転…
三上洋氏といえば、2006年にかの堀江メール問題で証拠とされたメールが偽造だと喝破するなど、赫々たる実績をお持ちのITジャーナリストにしてセキュリティの大家だが、彼がこのネットの片隅でアイドル的な存在だということはあまり知られていない。 その片隅…
コーヒーは基本的にブラック派な私だけれど、普段頼むのはカフェラテが圧倒的に多い。なんというか、どのブレンドでもそうなのだが、飲むとスイッチは入りすぎてしまうのだ。おそらくカフェインへの耐性は強い方なのだけれど、気分的に「やるぞ~!」ってな…
京急本線金沢八景駅の次の追浜。ここの山の上に古民家カフェがあるという話は、ちょくちょく聞いて気になっていた。いわく、オーナーがコーヒーローストの大会で優勝している。いわく、ガレットが本格派。いわく、道が細くてタクシーで行こうとすると断られ…
(c)KADOKAWA CORPORATION. 2020 メンタル壊してほぼひきこもりの期間が長かった2019年の夏が過ぎ、秋になって少し体調が持ち直してから、文字を読むクセを取り戻そうかと思って、これまでは数える程の作品しか読んでいなかった「なろう系」、それも異世界恋…
(c)NJPWWORLD All right reserved. KENTAのTwitterアカウントに、常見陽平先生が絡んでいてめっちゃ笑ったので、ざざっと記しておきたい。彼の1.5東京ドーム大会での乱入については以前に自分なりの見解を書いたので、そちらを参照お願いします。 parsley-re…
すでに書籍化が決定している有山リョウ氏の『ロメリア戦記』は、「はりす」名義で書かれていた頃(参照)から「これは」と感じていた。 魔王を倒した勇者パーティーから、王子のアンリからロメリアが婚約破棄を宣告されるところからはじめる本作。ここからロ…
(c)蝸牛くも・SBクリエイティブ/ゴブリンスレイヤーGC製作委員会 TV版『ゴブリンスレイヤー』は、第一話で女神官のパーティーが全滅する過程を蝸牛くも氏の原作小説そのままに凄惨に描き、とりわけ女武道家がゴブリンに蹂躙されるシーンが強いインパクト…
新宿東口で、打ち合わせや待ち合わせをする時には『珈琲西武』を使うことが多い。ちょっと上の方なら『談話室滝沢』となるのだろうが、2005年に閉店してしまったこともあって、おぼろげな記憶しかない。自分の中で「新宿」を強く感じる場所といえばここで、…
肩こりがひどくてなおかつ冷え性なので、温泉施設は大好き。できれば週に一回は行きたい。……と、いうと贅沢に聞こえるかもしれないが、東京にも意外に鉱泉は多く、とりわけ多摩川沿いは海藻が眠った地底深くから黒湯が湧いていて、一般的な銭湯っぽい施設で…
思えば、子どもの頃からカメラは好きだった。お小遣いを2年間貯めてCANON AE-1を買ったのは12歳の時で、近所を走る高崎線の115系を撮りまくって、月刊『カメラマン』に応募とかしていた。その後もAF一眼のモニターに当選して、その時に「広角は見るべきもの…
異世界転生、婚約破棄からの「ざまぁ」といったものは『小説家になろう』上では外せないテンプレと化していて、そこにどのような味付けをするのか勝負になっている感があるが、甘岸久弥氏の『魔道具師ダリヤはうつむかない』は、そのどれもが含まれていなが…
自由が丘までは自転車で20分程度なので、頻繁に行く街ではあるのだけど、道が混んでいて走りにくいし、朝はマダムたちがモーニングしているところに出くわして居たたまれない気持ちにさせられるし、休日はどこからやってきたのかわからない人たちがたくさん…
最近、ひきこもりから脱出して都内に行くことがだんだんと増えて、喫茶店をはしごすることも多くなった。そんな時、某所でスターバックスで作業をする「ノマド」を腐す記事を見かけた。 私は会社都合退職をして転職活動をして全敗し、それまで副業だった売文…
パンケーキブームと言われて久しいけれど、自分は子どもの頃からホットケーキが大好物だったので、まぁ「マニア」の部類に入ると思う。カフェのメニューの中にパンケーキがあればひとまず注文してみるし、たいていのものならば美味しく頂く。昨今は冷凍のも…
年明けの新日本プロレス東京ドーム大会二連戦と翌日の大田区体育館大会は、『NJPW WORLD』の生配信で観戦した。個人的なベストバウトは断然、IWGPジュニアの高橋ヒロムvsウィル・オスプレイ戦だったのだけれど、ひとまずここでは1.5のエンディング、内藤哲也…
あけましておめでとうございます。2020年もよろしくお願いいたします。 初詣は元旦二日に川向うの多摩川浅間神社まで行ってきた。すると、早くも映画『シン・ゴジラ』とコラボした絵馬もいくつか見かけることができた。 thetv.jp ここで、ちょっと疑問に思っ…
(c)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会 年の瀬にも関わらず、知人と来年春に新作映画が公開される『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』について語り合っていたので、忘れずにメモしておきたい。それは、この作品にお…