大して自由が丘が好きでもない乙女男子による自由が丘おすすめスポット5選
自由が丘までは自転車で20分程度なので、頻繁に行く街ではあるのだけど、道が混んでいて走りにくいし、朝はマダムたちがモーニングしているところに出くわして居たたまれない気持ちにさせられるし、休日はどこからやってきたのかわからない人たちがたくさんいるし、決して好きな街ではない。ないのだが、『アーバン・ライフ・メトロ』の記事に「現在、自由が丘は日曜日でもあまり人を見かけず、通りは閑散としています」とあって「ファッ!?」となった。
たしかに、90年代と比較するとエッジのある街ではないのかもしれないけれど、平日でも休日でも人で溢れている。とりわけ歩道のない学園通りと自由通りは車がひっきりなしに往来するので、ビクビクしながら歩くことになるのはいつも変わらない。この記事に書かれている自由が丘って、別の世界線の街なのでは?
ということで、大して自由が丘が好きなわけではないけれど、それなりに好きなスポットはあるので、ここで5ヶ所紹介してみることにする。
1、『ポパイカメラ』
創業82年という『ポパイカメラ』。一見すると、自由が丘らしい雑貨屋さん的なのだけれど、れっきとしたカメラ屋さん。一時期盛り上がった「カメラ女子」が好きそうなキュートな写真立てやアルバム、飾り用のマスキングテープなども扱っていて、今でもサブカル好きそうな女子がフラリと寄るところをよく見かける。
『ポパイカメラ』では、中古のマニュアル一眼レフカメラや二眼レフカメラを取り扱っている。全てテスト済というあたりが心強い。デジカメに飽き足らず銀塩に挑戦したいという人に、スタッフさんが懇切丁寧に教えている姿も、このお店では日常の一コマだ。フィルムも各種取り揃えていて、チェキも扱っているので、最近は重宝している。
住所:東京都目黒区自由が丘2-10-2
営業時間:11:00~19:15
定休日:水曜日
2、『marble SUD』
2001年から「人の手の温かみ、手描きの面白さを生かしたモノ作り」を信条としたテキスタイルで、一時期の森ガールに根強い支持があった『marble SUD(マーブルシュッド)』。自由が丘店は、自由通り沿いの雑居ビルの2Fにある。
かな~り急な階段を上ったところにあって、秘密基地感が味わえるのがGOOD。最近では、動物モチーフのワンピースや刺繍入りのボトム、スカーフなどが乙女心をくすぐる。基本レディースだけどゆったりしたサイズのアイテムが多いので男子も着れる。あと、スタッフさんの着こなしがいつも素敵でとても参考になる。シーズン終盤にはセールをしているので狙い目。
ショッパーには、カバやペンギン、ワニが描かれていてキュートすぎる! 捨てるには惜しいと思っちゃう。え? この日何買ったのかって?? 内緒!!
住所:東京都目黒区自由が丘1-5-9 古川ビル2F
営業時間:12:00~20:00
3、『Waterfront JIYUGAOKA / TOKYO』
東急大井町線のホームから見える一際モダンなビル。ここ、全館が傘ブランド『ウォーターフロント』。キヨスクなどで折りたたみ傘を販売しているので、なんとなく聞いたことがあるという人もいるだろうけれど、約500種類あるという傘がここでは大体揃っている。
頑丈さがウリの16骨傘だけでなく、高尾山向けの傘、風の強い富山向けに開発された20骨傘、火山灰に悩まされる鹿児島向けの傘などユニークな傘も見ることができて、見ているだけで楽しい。アパレルブランドとのコラボアイテムも豊富。ビニール傘も愉快なプリントがされているものが揃っている。ついつい傘をなくしがちという人ほど一度訪れてみるべきだ。
住所:東京都目黒区自由が丘1丁目9-1
営業時間:11:00~20:00
4、『西村文生堂』
創業昭和23年という古書店。通り過ぎようとするたびについつい足を止めてしまうのは、屋外のディスプレイが秀逸だから。料理本などを目立つところに置いているあたり、なんとなく客層が想像できて面白いし、雑誌の付録を無造作に箱へ入れて売っているのも一周回って風情がある。
ほかの古本屋さんと比較していないので何ともいえないが、『STUDIO VOICE』の充実度は屈指なのではないか。映画関係の洋雑誌も充実している印象がある。自由が丘には大手の古本チェーンもあるが、どうせならここにも寄っておきたいところだ。
住所:東京都目黒区自由が丘2-11-8
営業時間:11:00~19:30
5、『六文銭』
マクドナルドの向かいにある喫茶店。ここは本当にとっておき。なんというか、密談にもってこいなんだよな~。もちろん、ひとりで来ても良い。オーナーがなかなか愉快なおじいさまなのもポイント高い。
店内には天狗やら恵比寿様やらのお面が壁を飾っていて、日中でもほの暗くアヤシイ雰囲気が漂っている。おじいさまがやってきてメニューも持たず「コーヒーでいい?」(夏の場合は「ホット?アイス?」)と聞いてくるので、他の飲み物を頼みたい場合は「○○ありますか?」と聞こう。ちなみに、店の外のドア横にメニューが張ってあるので、事前に要確認だ!
コーヒー(650円)は、酸味が勝った味わいで、散策に疲れた時にちょうどよい。器も硬派な印象で、なんとなく文化的な素養を感じ取ることができる。外とは別の、ゆっくりとした時間が流れていて、個人的には「ここが自由が丘だ」とさえ感じる。とにかく、喧騒から逃れたいという時には、それなりの敷居の高さが必要だということを教えてくれる。なお、夜にはアルコール類も出してくれる。
住所:東京都目黒区自由が丘2-11-16 小杉ビル
営業時間:12:00~23:00