Parsleyのリハビリ部屋

ちょっと人生に疲れたParsleyが、リハビリのつもりでつらつら言葉を重ねていくブログです。

劇場版『ゴブリンスレイヤー -GOBLIN’S CROWN-』を観てきた(若干ネタバレありだよ!)

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(c)蝸牛くもSBクリエイティブゴブリンスレイヤーGC製作委員会

 TV版『ゴブリンスレイヤー』は、第一話で女神官のパーティーが全滅する過程を蝸牛くも氏の原作小説そのままに凄惨に描き、とりわけ女武道家がゴブリンに蹂躙されるシーンが強いインパクトを残した。また、原作第一巻と第二巻(プラス五話は第四巻のエピソード)を途中で入れ替えるというシリーズ構成の妙を見せ、12話完結のアニメとして完成度が高かったように思える。

 2020年2月1日に公開された劇場版『ゴブリンスレイヤー -GOBLIN’S CROWN-』は、原作第五巻の雪山のエピソードをほぼそのまま描いた作品になっている。第五巻は新キャラの令嬢剣士が初登場し、ゴブリンパラディンがボスということもあって、シリーズの中でも人気の高さでは上位。だから映画化のストーリーとして選ばれたのも納得感があった。本予告も戦闘シーンに迫力があってよかったし。

 


『ゴブリンスレイヤー -GOBLIN’S CROWN-』本予告

 

 そんなわけで、劇場版を鑑賞してきた。ほぼ原作のストーリーをなぞる展開で、その良さを活かす内容といえるだろう。おそらくアニメ『ゴブスレ』ファンならば満足できたのではないだろうか?

 ただ、原作ファンとしては、細部に何かが足りてないというか、押さえて欲しかった場面や演出が散見された。ゴブリンに襲われたシーンでゴブリンスレイヤーと女神官が背中合わせで戦って欲しかったし、温泉に入る前に妖精弓手が躊躇するシーンや、女神官を抱きしめるシーンとかあってもよかった。令嬢剣士が鉱人道士に服をとっかえひっかえされて目を白黒させる場面も絵になっただろう。そして何より、普段は冷静沈着で無類の強さを誇る蜥蜴僧侶。彼の唯一の弱点は寒さに弱いこと。実際、雪風に難儀している描写はあったのだが、もっと杉田智和節が聞きたかった!!

 

 結論からいえば、60分という上映時間は短すぎた。もしディレクターズカット版があるならば(ないと思うけれど)、是非とも出してもらいたい。 

 

goblinslayer.jp