晴れた日にはクロスバイク『RAIL 700』でゆったりサイクリングに
思えば、子どもの頃から自転車は好きだった。電車でひと駅、ふた駅ぶんの距離を走った時の達成感や、ちょっと遠くの河原まで飛行船の離陸を見に行ったりしたことは楽しい思い出として覚えている。新聞奨学生の頃にはお仕事の相棒で、雨の日も雪の日も暗くを共にした。一時期、10kmほど離れた勤務先までジャガーのクロスバイクで通っていたこともある。
そんな私が、再びクロスバイクが欲しくなったきっかけは、3月に伊豆大島をぶらりと訪れてみて、現地でレンタサイクルを借りたことだった。やっぱり風を切って走ると爽快感があるし、きつい勾配の坂道を登りきった時の「やってやったぜ」感も悪くない。それに、その土地の空気を直に触れるというのは、普段気がつかないいろいろな情報が得られるものだ。慢性運動不足も解消されるしね。
というわけで、愛車として迎え入れることにしたのが『Khodaa Bloom（コーダーブルーム）』のクロスバイク『RAIL 700』。日本人の体型に合わせたという設計思想や、重さが10kgを切っているという軽量性、なによりシンプルな機能美が気に入った理由になる。
そんなわけで、最近は晴れた日に多摩川沿いのサイクリングロードを走ってみたり、5～6km程度離れた街まで行くのに『RAIL 700』に跨っている。以前は無茶な飛ばし方もしていたものだが、この子は軽いせいか加速がスムーズだし、思った以上にスピードが出るので、なるべくゆったりと走ることを心がけている。それでもヒヤリハットはあるけれどね。
今のところ、カスタマイズをしたのは主に二点。パンクなどトラブルがあった時の工具を入れる用に、サドルバッグとして『TOPEAK（トピーク）』のエアロウェッジバッグを取り付けた。ストラップで固定するので、取り外しが容易で意外と収納力があるので、必要十分だと思う。
フレームには、カーボンのボトルゲージを取り付けてみた。ペットボトルも問題なく入るし、いざという時にはここにボトルバッグを入れるということも加味してのチョイス。
今の季節はさすがに寒さが堪えるので、安全のためもあってグローブも装着している。ジッパー好きの私としてはデザインも気に入っているし、スマホの操作を考慮している点も便利だ。これと、ユニクロが今季に投入したヒートテックネックゲイターを首に巻いて防寒に努めている。割とこれでちょっと走るだけでうっすら汗ばむくらいだから驚かされる。
最近では、家だと「なんだか気が塞ぐなぁ……」と感じた時には『RAIL 700』に乗って少し離れたところにあるカフェを探してみたり、河原の途中でぼんやりしてみたり、銭湯でひとっ風呂浴びに行ったりしている。行動範囲が格段に広がったし、やっぱり自分は自転車好きだなぁ、と再認識させられた。時間に追われずにゆったりと走る楽しさも知ったし、しばらくは自分なりのサイクルライフを模索してみようと思っている。
