Parsleyのリハビリ部屋

ちょっと人生に疲れたParsleyが、リハビリのつもりでつらつら言葉を重ねていくブログです。

逗子市のシェアサイクル実証実験で『HALLO CYCLING』を使ってみた

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 最近、何かイヤなことがあったら、突発的にプチ旅へと出るようにしている。特に逗子は自宅からだと1時間以内で行けるということもあって、度々向かうようになっていた。

 その日も夢見が悪くて、気分最悪だなぁとドトールでモーニングを食べながら天気予報を見ていると、もう12月なのに晴れ降水確率0%で最高気温18℃。これはこのまま海見に行っちゃう? ……ということで、そのまま横須賀線に乗って逗子駅へと降り立ったのだった。

 

 ところで、隣接する鎌倉ではシェアサイクルが複数あってスポット巡りに重宝するのだが、逗子にはほとんど存在していなかった。バス網が発達しているというのもあるのだろうけれど、駅前から逗子海岸まで歩くと10分以上かかるし、自転車が借りれると便利なのに……と思っていたところ、逗子市がシェアサイクルの「実証実験」をしていることを知った。

 

www.city.zushi.kanagawa.jp

 

 この実証実験は、東京・神奈川・埼玉でシェアサイクルサービス『ダイチャリ』を展開しているシナネンモビリティPLUSがサイクルポートの設置し、費用も負担している。ユーザー側から見ると、ソフトバンクの子会社OpenStreetのアプリ『HELLO CYCLING』をダウンロードして、電動自転車をレンタルするという仕組みになる。

 

www.hellocycling.jp

 

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 市が設置しているサイクルポートは7ヶ所。料金は15分だと70円で、12時間まで1000円。決済はクレジットカードか携帯キャリア払いが使える。ドコモの場合、与信に100円払う必要があるが、その分の100円バックのクーポンが貰えるので忘れずに使いたい(私は使うの忘れました)。

 例えば、逗子駅前の中心部から逗子アリーナまではバスを使う人が多いだろうが、自転車ならば10分ほどで着くだろう。逗子海岸からの帰りに駅前まで帰りたいという時に新宿会館でチャリを借りるというのも短時間レンタルは選択肢になりそうだ。

 

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 今回は、葉山の海岸を回るのが目的だったので、逗子市役所で一台借りることに。正面向かって右側に看板とサイクルポートに自転車が並んでいるのですぐに見つけられた。

 

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 アプリ内で逗子市役所のサイクルポートをタップすると、レンタル可能な自転車の一覧が表示される。ひとまず電池残量を気にするくらいでいいだろう。借りる自転車をチェックして下部のボタンをタップすると、15分70円か12時間1000円かを選ぶボタンが表示される。今回は後者。その後決済フェーズに移り、予約が完了。初見だと若干戸惑うかもしれない。

 

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 ハンドル中央に設置されたディスプレイの電源を入れて、予約完了後に指定された暗証番号を入力。これで鍵が自動的に開くようになっている。

 なお、ここで用意されているのはすべてYAMAHA『PAS ナチュラ』。24インチでギアが3段。逗子も何気にアップダウンがあり長い坂もあるので、電動アシストに助けられる場面も多々あった。

 

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 途中で降りる時は後輪のロックを普通にかければOK。解錠の際にはディスプレイで暗証番号を入力する仕組み。若干煩わしさを感じるがやむを得ないだろう。

 

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 今回は葉山御用邸まで国道134号沿いの山側ルートで下り、葉山公園→一色海水浴場→真名瀬海岸→森戸大明神と廻ってみた。京急バスの真名瀬停留所は待合室がかわいらしく、裏手のベンチからは富士山も見えて、ぼーっと休憩するのにはよいスポットだった。

 

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 葉山方面で、どこか一箇所だけが目的ならバスが本数も多くて便利。だが、自分のように目的もなくふらふらとあちこちに行きたい、というのなら自転車がいい。何より潮風を感じながらペダルを漕ぐのは心地よかった。何気ない路地も風情があるし、時間に急かされていると見落としそうな光景にはっとなる瞬間に出会えた。

 

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 逗子海岸のたもとの渚橋で夕暮れを見届けてから、市役所に戻った。返却は任意のポートに停めて施錠をして、ディスプレイの「RETURN」ボタンを押すと完了。アプリとメールで通知が瞬時に来るので、「返せてないかも」みたいな心配をする必要がないのはよいと思った。

 アプリは借りるまでのフローが若干煩わしく、戸惑う人もいるかもしれないと思ったが、途中で通信が途切れて解錠できないといったトラブルはなかった。今回は比較的長い時間使ったが、むしろサイクルポート間で乗り捨てるといった利用が面白そう。

 また、栃木県小山市ではレンタルが無料となっている。今後、自治体と連携して価格が下がるor無料といったケースが増えるとさらに普及するのでは、と感じた。